実施の背景:回収から製品化までを“学び”と“選択”につなげる
唐津市内の小学校や公民館などで回収されたペットボトルキャップは、今年度合計で840kg(約33,600個)にのぼります。廃プラスチックを「ごみ」ではなく「資源」として循環させるため、学生たちが企画段階から制作までを担い、アップサイクルによる新しい価値づくりに挑戦しました。

取り組みのポイント
1)“サステナブルファッション”をテーマに、身につけられるアップサイクルを提案
制作されたビーズは、日常で使えるアクセサリーへと形を変えました。毎日の選択が社会を変えるアイデアとして具体化されています。

2)LCAの考え方で環境価値を可視化
早稲田大学(Precious Plastic WASEDA)の計算式を活用した結果、本取り組みによるCO2削減量は約1,834kgと算定されました。
3)“傘のマーカー”という新提案:使い捨てを減らす入口に
日本における傘の年間消費量は約1.2〜1.3億本とされ、そのうち約6割(約8,000万本)がビニール傘などであると言われています。傘の利用を「必要なときだけ」にする仕組みの中では、1回の利用で約692gのCO2削減が見込まれるという試算も公表されています。こうした背景から、今回は「傘のマーカー」が制作物に加えられ、“大切に使い続ける”きっかけを増やす提案として展開されています。

ワークショップ概要
ワークショップでは、回収されたペットボトルキャップをアップサイクルしたビーズの制作と、その活用アイデアの検討が行われました。唐津南高校の1年生、2年生、そして進路決定後の3年生が参加し、早稲田大学のPrecious Plastic WASEDAと連携して実施されました。この活動は、唐津市の「カーボンニュートラルチャレンジ事業」に関連する取り組みです。制作物には、ビーズブレスレット、ハンドストラップ、傘のマーカーなどがあります。2月13日には、Precious Plastic WASEDAがビーズを用いたアクセサリーや傘マーカーなどの仕上げ制作を行いました。

今後の展開
本プロジェクトは、学校、大学、地域が連携し、回収から再資源化、製品化、そして発信までを一体で進めるモデルづくりを目指しています。今後もPrecious Plastic WASEDAと協働し、カーボンニュートラルチャレンジ事業として継続的に取り組み、地域の回収活動や環境学習とも接続しながら、循環の輪を広げていく予定です。

団体概要(共同プロジェクト)
Precious Plastic Waseda(環境ロドリゲス)
Precious Plastic Wasedaは、早稲田大学の環境系学生サークル「環境ロドリゲス」の企画として、2024年10月にスタートした学生プロジェクトです。ペットボトルキャップやコンタクトレンズケースなどの廃プラスチックを回収し、オランダ発のオープンソースプロジェクト「Precious Plastic」の技術を活用して、新たな価値を持つプロダクトへと再生しています。活動にはLCA(ライフサイクルアセスメント)を導入し、回収から製品化までの環境負荷を定量的に評価しています。
NPO法人 唐津Farm&Food(Precious Plastic Karatsu)
佐賀県唐津市を拠点に、里山、海、まちをつなぐ環境保全と学びの場づくりに取り組むNPOです。自然共生サイト(OECM)での農地再生、学校と連携した環境教育、海洋プラスチックを資源として循環させる取り組みなどを通じて、地域と次世代の未来を育んでいます。
関連リンク
オンラインショップ: https://preciousplasticjapan.com/
LCA(ライフサイクルアセスメント)について: https://www.preciousplasticwaseda.com/lca
Precious Plastic Waseda Instagram: https://www.instagram.com/preciousplastic_waseda/
Precious Plastic Waseda Web: https://www.preciousplasticwaseda.com/
NPO法人 唐津Farm&Food Web: https://karatsu-f-f.com
Precious Plastic Karatsu Instagram: https://www.instagram.com/preciousplastic_karatsu/


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