千年続く手仕事、「絞り染め」に焦点を当てた企画展
本企画展では、絞りゆかたの産地として株式会社やまとと共にものづくりを行っている、愛知県名古屋市「有松・鳴海地区」の職人の方々の協力のもと、「絞り染め」の歴史やものづくりの背景、そしてつくり手の声が紹介されます。
布を括り、染め、ほどくという工程から生まれる表情は、ひとつとして同じものはありません。そこには、つくり手の手触りや土地の知恵、積み重ねられてきた時間が自然と宿ります。手仕事ならではの揺らぎが、装う人それぞれの時間に静かに寄り添うことでしょう。
季節を感じ、手仕事を纏うよろこび。人の手を介して生まれる価値と、時間をかけて育まれてきた技術が現代へとつながる営みを、ぜひご体感ください。



やまと全ブランドが集結する、初の「絞りゆかた」受注会を同時開催
会期中、ギャラリー1階では、「絞り染め」の魅力を身に纏える受注会が開催されます。
やまとの各ブランド・店舗で展開している「絞りゆかた」が本イベントのために特別に集約されます。「きものやまと」「KIMONO ARCH」「Y. & SONS」「THE YARD」というコンセプトの異なる4ブランドのアイテムが一堂に揃う、初の試みです。
伝統的な意匠から現代的なアプローチまで、小物を含む約40点のアイテムを比較しながら、自分だけの一着を選べる貴重な機会となります。
受注会では、選んだ反物をお仕立てし、6月中旬頃に自宅へ届けられます。また、受注アイテムの他にも、その場でお持ち帰りできる「絞りゆかた」や「小物」も用意されています。
展示販売アイテム一例



「絞り染め」とは
絞り染めは、古くから世界各地で行われてきた染色技法のひとつです。日本では奈良時代には既に中国から高度な染色技術が伝来しており、奈良・平安時代の重要物品を納める東大寺の正倉院にも、「纐纈(絞り染め)」を用いた染織品が保存されています。
布の括り方、縫い方、ヒダの取り方によって、多彩な模様を表現することができ、有松鳴海地区では「括り」の種類が100種を超えるとも言われ、現在は約70種類の技術が受け継がれています。
1992年には名古屋にて第1回国際絞り会議が開催され、20か国が参加しました。絞り文化を未来へとつなぐため、国際的な取り組みも行われています。
EVENT INFORMATION

名称: 『絞り染め ― 指先から布へ宿る 千年の手仕事 ―』
会期: 2026年4月29日(水)〜5月6日(水)
時間: 13:00〜19:00
会場: YAMATO Lab. TOKYO 2F ギャラリースペース
住所: 〒162-0817 東京都新宿区赤城元町3-2
アクセス: 東京メトロ東西線 神楽坂駅 1番出口 徒歩3分
期間中は、「きものやまと」「KIMONO ARCH」「Y. & SONS」「THE YARD」の4ブランドで展開する「絞り染め」ゆかた・アイテムの他、テーラー東洋とのコラボレーションによる「SUKAJAN KIMONO」やヴィンテージリメイクシリーズ、「宿つなぎ」や「りぼんつなぎ」シリーズなど、これまでに展開してきたアイテムもご覧いただけます。
詳しくはYAMATO Lab.の公式ページまたはInstagramをご確認ください。
ABOUT YAMATO Lab.

YAMATO Lab.は、大正6年創業のきもの専門店「やまと」が挑戦を続けていくためのプロジェクトです。「keisuke kanda」デザイナー・神田恵介氏をクリエイティブディレクターとして迎え、2023年秋より始動しました。受け継がれてきた歴史や物語を大切にしながら日本文化を探究し、新たな視点による可能性を生み出す場所として活動しています。
共に歩んできた「さんち」の職人たちの技術と向き合いながら、日本のおもしろいものを独自の視点で蒐集・記録・発信することにより、装束や文化の「魅力」と「新たな可能性」を届けることを目指しています。
2026年より、神楽坂のアトリエギャラリー「YAMATO Lab. TOKYO」にて企画展の開催をスタートしました。


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