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大丸松坂屋百貨店、2025年度の脱炭素・資源循環の取り組み実績を報告

脱炭素社会の実現へ

大丸松坂屋百貨店は、気候変動への対応をサステナビリティ経営上の最重要課題と位置づけ、2050年までのバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量ネットゼロを目指し、対策に取り組んでいます。

Scope1・2 温室効果ガス排出量削減

2025年4月に大丸東京店の再生可能エネルギー化を実施した結果、大丸松坂屋百貨店単体のScope1・2排出量(※1)は、基準年である2017年度比で69.1%削減を達成しました。

※1 Scope1:自社の事業活動における直接的な排出 / Scope2:他社から供給され電気・熱・蒸気の使用により発生する間接的な排出

Scope1・2 温室効果ガス排出量

電力使用量に占める再生可能エネルギー比率

大丸東京店の再生可能エネルギーへの切り替えにより、電力使用量に占める再生可能エネルギー比率は74.9%となりました。2025年度末時点で、15店舗中10店舗が再生可能エネルギー100%で運営されています。(再生可能エネルギー切り替え店舗:心斎橋店/梅田店/京都店/神戸店/東京店/須磨店/名古屋店(北館除く)/上野店/静岡店/高槻店)

電力使用量に占める再エネ比率

Scope3 温室効果ガス排出量削減

大丸松坂屋百貨店のScope3排出量の約9割はカテゴリ1(調達した製品・サービス)が占めており、バリューチェーン全体での協働が削減に不可欠です。これまで、お取引先の状況に応じて排出量の算定や削減目標の設定、排出量に係る一次データ(Scope1・2およびScope3上流)の提供などについて対話が進められてきました。2025年には主要なお取引先を対象とした説明会が実施され、環境への取り組みの説明とともに、温室効果ガス排出量の算定が働きかけられました(参加:233社/336名)。これらの取り組みにより、2025年度は44社の一次データを活用してカテゴリ1が算定され、Scope3は2017年度比で27.4%減となりました。

Scope3 温室効果ガス排出量

講演会またはセミナーの様子

外部評価

J.フロントリテイリング株式会社は、国際的な環境非営利団体CDPによる2025年度の気候変動に関する調査において、最高評価であるAリストに6年連続で認定されています。

資源循環型社会の実現へ

大丸松坂屋百貨店は、「混ぜればごみ、正しく分ければ資源」をスローガンに、店舗や事業所で発生する廃棄物の削減に、館内の勤務者の協力も得ながら取り組んでいます。

食品リサイクル率

店舗で発生する食品廃棄物の飼料化・肥料化・バイオマス化などによる食品リサイクル率の向上に取り組んでおり、2025年度の食品リサイクル率は90.2%となり、2030年グループ目標(85%)を上回りました。食品リサイクル率100%の店舗の拡大も図られ、15店舗中8店舗が食品リサイクル率100%となっています(2026年2月末現在)。

食品リサイクル率

廃食用油を国産SAFとして再資源化

2023年9月、持続可能な航空燃料(SAF)の国内初となる大規模生産を目指した廃食油の資源循環プロジェクト「Fry to Fly Project」に参画しました。2025年度末現在、大丸松坂屋百貨店の11店舗のレストランや惣菜店などから発生する廃食用油、135.5tが提供されています。

廃油回収の様子

石膏ボードの水平リサイクル

大丸松坂屋百貨店の内装工事においては、2025年度の松坂屋名古屋店の改装を皮切りに、100%リサイクル石膏ボードの使用と、解体工事で発生する廃石膏ボードを100%石膏ボードの再原料化が可能な工場へ搬入することで、石膏ボードの水平リサイクルに取り組んでいます。

石膏ボードの水平リサイクル

お客様とともに参加型資源循環活動

大丸松坂屋百貨店は、お客様とともに「自然のこと 環境のこと 地球のあしたのこと」を考え、環境課題解決に向けた行動変容へとつながるお客様参加型資源循環活動を推進しています。

衣料品回収活動「エコフ」

大丸・松坂屋の店舗では、お客様から衣料品を回収し、リユースやリサイクルする「エコフ」を2016年から実施しています。お客様の環境意識の高まりと積極的な参加によって毎年成長を続け、2025年度の回収量は319.4t(2016年度からの累計回収量2,478t)となりました。2025年度は、常設のECOFF衣料品回収BOXで回収した衣料品を粉砕・配合して作られた再生紙でオリジナルノートを制作し、地域のこども食堂へ届ける取り組みも初めて実施されました。

ECOFFの衣類回収プログラム

ギフトカタログリサイクル活動

大丸・松坂屋の各店では、2021年より、お客様から店頭で回収した夏の贈り物・冬の贈り物ギフトカタログをトイレットペーパーにリサイクルし、「大丸松坂屋オリジナルトイレットペーパー」としてお客様にお渡しする取り組みを継続しています。2025年度は期間中に店頭で約18,800セットのギフトカタログが回収され、46,000個のトイレットペーパーにリサイクルされました。

トイレットペーパーのインスタレーション

衣類循環アップサイクルプロジェクト「roop」の推進

ファッションサブスクリプション事業「AnotherADdress(アナザーアドレス)」は、思い入れのある衣料品を回収し、プロのデザイナーや服飾学校の学生の手でアップサイクルアイテムとして生まれ変わらせ、アナザーアドレスでレンタルできる“衣類循環”の新しい形を創るプロジェクト「roop」を実施しています。2026年3月には、アップサイクルアイテムのファッションデザインコンテスト『roop Award 2025-2026』が開催され、約700着の回収衣類から約400の作品がエントリーされました。

製品のライフサイクルにおける循環型経済モデル

カーボンフットプリントを活用した環境貢献度の可視化

2025年3月、アナザーアドレスは株式会社BiSUSと連携し、衣服1枚を1回レンタルする際の温室効果ガス排出量の定量化(カーボンフットプリント)に取り組みました。アナザーアドレスを1年間利用することで、年間13着の衣類を新規購入した場合と比べ、250kg-CO₂の削減貢献量が算定されています。

AnotherADdressを1年間利用した場合のCO2削減効果

環境配慮型包装資材の使用

大丸松坂屋百貨店で使用する包装資材は、2019年9月に環境配慮型包装資材へ切り替えられました。食品専用バッグを含めた紙製ショッピングバッグや、販売促進に使用する紙は、適切に管理された森林から生成された紙に切り替えられており、森林保護につながっています。2026年3月には、この取り組みをさらに進め、資源全体の使用抑制に取り組むため、レジ袋に加え、紙製ショッピングバッグが有料化されました。お客様に購入いただいた代金の一部は地域の環境保全のために使用されています。

※2025年度レジ袋に関する寄付額:1,765,598円(地域の環境保全団体へ寄付)

紙製ショッピングバッグ

循環型イベント「循環生活コトハジメ」 を開催

大丸松坂屋百貨店は、台東区、ローカルフードサイクリング株式会社(LFC)と循環型ライフスタイルへの転換を目指した三者協定を2023年に締結しています。その一環として、循環型ライフスタイルを暮らしに取り入れるきっかけの場として、イベント『循環生活コトハジメ』を2024年から御徒町南口駅前広場(おかちまちパンダ広場)で毎年共催しています。2025年度は3月と5月に開催され、台東区で資源循環を実践する店舗のフードや雑貨の「マルシェ」、台東区の小学生が活躍する「キッズフリーマーケット」や「LFC講座&ワークショップ」のほか、紙パックなどの「資源回収」が三者で行われました。

循環生活コトハジメのロゴ

大丸松坂屋百貨店のサステナビリティ活動「Think」について

J.フロントリテイリンググループは、「持続可能な社会とくらしのあたらしい幸せの実現に向けて 人びとと共に、地域と共に、環境と共に」をサステナビリティ方針として掲げています。この方針に基づき、大丸松坂屋百貨店では、ステークホルダーと共によりよい未来を「考える」という想いを込めて、「Think SMILE」(当社に関わるすべてのステークホルダーの人権尊重と笑顔輝く社会の構築)、「Think LOCAL」(店舗を構える地域の魅力発信)、「Think GREEN」(地球環境再生と事業活動の両立)を軸としたサステナビリティ活動に取り組んでいます。

Think GREEN、Think LOCAL、Think SMILEのロゴ

参考

サステナビリティ活動の具体的な取り組みとその進捗状況は、下記のサイトおよびTCFD・TNFDレポートを中心に情報発信されています。

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