初開催「IP×ファッションEXPO」とは
「IP×ファッション EXPO」は、IPホルダー、IPコラボレーションを展開するブランド、IP商品の受託生産に対応するOEM/ODM企業などが出展するBtoB展示会です。アパレルメーカーや小売事業者は、この展示会を通じて商品開発、仕入れ、ライセンス活用に関する相談ができます。単なる完成品の展示に留まらず、どのIPと組み合わせて、どのような顧客層に、どのような価格で、どの販売チャネルから届けるかといったIPビジネスの全体設計を可視化することが目指されています。
経済産業省は、日本発コンテンツの海外売上を2033年までに20兆円とする目標²を掲げ、「IP360」という多角的なIP展開を推進しています。ファッションは、IPの世界観を生活者に届ける身近な接点として、その役割が期待されています。
なぜ今、「IP×ファッション」なのか
- 国が成長分野として後押しする、日本発IP
経済産業省のコンテンツ産業支援メニュー「IP360 -Toward 20 Trillion Yen-」では、日本発コンテンツの海外売上を2033年までに20兆円とする目標が示されています。ファッション商品は、IPの物語やキャラクター性を日常の装いへと変換し、国内外のファンとの接点を作る「身につけられるメディア」として期待されています。 - 若者ブランドでは“当たり前”に。IPは商品企画のカルチャーへ
ファッション業界では、アニメやゲームのキャラクターIPだけでなく、舞台、エンターテインメント、アート、音楽、スポーツ、地域文化など、コラボレーションの対象が多様化しています。また、IP×ファッションは、キャラクターを大きく配置するだけでなく、作品を象徴する色、物語を想起させるディテール、舞台衣装やアートの世界観を着想源にしたデザインなど、ファンに伝わりつつ日常でも使いやすい表現へと広がっています。 - 生活者は「商品」だけでなく、背景にある世界観を選ぶ
生活者にとってIPコラボ商品の価値は、単にキャラクターが描かれていることだけではありません。作品の記憶、ブランドへの共感、会話のきっかけ、限定性、日常で使えるデザインなど、複数の価値が購入理由となります。目立つグラフィックから、色や柄だけで世界観を表現する商品まで選択肢が広がることで、ファン層以外にも接点を生み出しています。
「機能性」と「情緒性」で見る、服の二つの進化
現代のファッション産業では、服に求められる価値が二極化しています。一つは、猛暑や豪雨といった異常気象に対応する「機能性」です。冷感、吸湿速乾、UV対策、防水といった実用的な機能が重視されています。「FaW TOKYO」内の「美容・健康・機能性ウェア EXPO」では、これらの気候課題に応える素材、技術、サービスが扱われます。
もう一つは、「IP×ファッション EXPO」が映し出す「情緒性」です。好き、共感、懐かしさ、応援したい気持ちといった情緒的な価値を服に求める動きが広がっています。服は身体を守る道具であると同時に、自分の価値観を表すメディアでもあります。この「機能性」と「情緒性」の対比から、ファッション産業が次の付加価値をどこに見出そうとしているのかが示されています。
本展に出展する製品・IPを一部ご紹介
日本文化そのものがIP化
150年前のIPが、いまのファッションに。アロハシャツ「北斎アロハ 神奈川沖浪裏」
葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」をあしらったアロハシャツです。アニメやキャラクターだけでなく、浮世絵という日本文化そのものがIPとして商品化された好例で、意外性と世代を超えた懐かしさ・誇りを同時に伝えられます。インバウンド需要とも相性がよく、日本文化を「着て持ち帰る」お土産としても注目されます。

名作「まんが日本昔ばなし」の物語の力で、あなたの大切な地域と温かな結びつきを
1975年放送開始の「まんが日本昔ばなし」は、未来に残したい「日本の民話」全1474話を網羅しており、47都道府県すべてをテーマにしたIPとして展開されます。懐かしさと地域との温かな結びつきを再発見できる商品が期待されます。

“人物”や“舞台”など意外なジャンルまでIP化
“人”がブランドになる時代。カリスマ経営者ホスト 社美緒が手掛けるアパレルブランド
歌舞伎町最大手ホストクラブ会長「社美緒」氏が手掛けるアパレルブランドです。遊び心のある個性的なデザインと着心地・快適性を両立しており、“人物・ブランドそのものがIPになる”という最新の潮流を象徴する出展です。ファンの共感やコミュニティを軸に商品が支持される構造が示されます。

“観る”から“まとう”へ、舞台IPの広がり。タカラジェンヌOGのキャスティング事業
舞台用のカツラ製作に30年以上携わる美容室「アンシャーリー」が立ち上げた、元タカラジェンヌ専門のエージェントです。宝塚IPと企業・自治体・学校のイベントやプロモーション、コラボ商品開発などを実施・提案します。舞台という非日常を支えるカツラ・アクセサリーづくりのプロフェッショナルが、その技術を一般の生活者が日常で楽しめる形へと変換する「舞台IP×ファッション」を体現しています。

世界に誇るキャラクターIP
TVアニメ『葬送のフリーレン』の世界観を普段使いできるアパレルに!
大ヒットTVアニメ「葬送のフリーレン」の世界観を落とし込んだコートです。「アニメの魔法を日常に。新たなる世界、新たなるファッション。」をテーマにしたラインナップで、キャラクターを大きく描くのではなく、シルエットやディテールで作品を想起させる「概念コーデ」として、日常使いでも楽しめる一着です。

歴史的なロングセラーをIP化
採用隠れ鉄ちゃんにぴったり!時刻表、時刻表の記号、路線図がファッションに。
『JTB時刻表』の世界観を取り入れたオリジナルTシャツです。1925年創刊の『JTB時刻表』は、2025年に100周年を迎えるロングセラー刊行物で、長年にわたり読者に親しまれてきた時刻表記号や昭和30年代の表紙デザイン、駅長さんのイラストといったモチーフをデザインに採り入れたオリジナルコレクションとなっています。
開催概要
展示会名
第1回 IP×ファッションEXPO(FaW TOKYO秋 内)
会期
2026年10月7日(水)~9日(金) 10:00~17:00
会場
東京ビッグサイト
取材申し込み

関連リンク

<引用>
¹株式会社矢野経済研究所「キャラクタービジネスに関する調査(2025年)」(2025年7月15日発表)
²経済産業省 コンテンツ産業支援メニュー(https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/menu_contents.html)

コメント