AIを活用したファッションデータ分析レポートが公開
ヴォートレイル ファッション アカデミー(学校法人 大阪文化服装学院)は、ファッションに特化したAIを展開する株式会社ニューロープと協業し、トレンドデータを活用するカリキュラム『AIビジネス活用』を導入しています。このカリキュラムの一環として、学生が企画・データ分析したレポートの中から、特に優秀なものがシリーズで公開されています。
2026年第3弾のテーマは「骨格診断別調査 ─ 実際に着用されているパンツのシルエットは?」です。ZOZO・Instagramから収集されたデータを情報源とし、AI(#CBK forecast)を用いて多角的な分析が行われました。

このレポートは、ブランドマネージメント学科2年生(現3年生)の木田圭乃氏、林ほのか氏、藤井暁歩氏によって作成されました。

骨格診断とパンツシルエットの仮説
ファッションにおける「骨格診断」が一般化し、多くの女性が自分に似合う服を探しています。今回の調査では、日本人女性の骨格別に、どのようなパンツのシルエットが最も着用されているのかを検証しています。

骨格ストレートの仮説
体に厚みがあり、バストやヒップの位置が高めで、ボディラインにメリハリがある骨格ストレートタイプには、腰回りに適度なゆとりがあり、裾に向かって細くなるデザインの「テーパードパンツ」が、メリハリのある体型をきれいに見せると仮説が立てられました。

骨格ウェーブの仮説
上半身が薄く、下半身にボリュームが出やすい骨格ウェーブタイプは、腰の位置が低めで重心が下に見えやすいため、目線が上にいくようにハイウエストで足を長く見せる「ハイウエストストレートパンツ」が似合うと仮説が立てられました。

骨格ナチュラルの仮説
骨格や関節がしっかりとしており、肉感が少ない骨格ナチュラルタイプには、下半身にボリュームを持たせることで、腰骨の張りや膝の骨感を拾わず、重心が下がりバランスが取れる「バギーパンツ」が似合うと仮説が立てられました。

AIによるデータ分析結果
分析条件と日本人の骨格タイプ比率
今回の分析は、19歳から29歳の日本人女性を対象に、2024年10月1日から2025年10月31日までの期間で実施されました。調査人数は4,038人で、ファッションAI「#CBK scnnr」とBIツールが使用され、InstagramおよびZOZOTOWNのデータが活用されています。

骨格診断・パーソナルカラーサロン「COLOR&STYLE1116」の調査によると、日本人に最も多い骨格タイプはストレートであり、比率は以下のようになっています。
骨格ストレート:55.0%
骨格ナチュラル:34.0%
骨格ウェーブ:11.0%

しかし、BIツールを用いて19〜29歳(女性)で「自分の骨格名を投稿している人」を対象に調査した結果、本調査対象者(4,038人)の骨格タイプ内訳は以下のようになりました。
骨格ストレート:41.2%
骨格ウェーブ:33.6%
骨格ナチュラル:25.2%
骨格別人気パンツランキングとフレアパンツの台頭
BIツールによる骨格別人気パンツランキングでは、以下の結果が示されました。
骨格ストレート
- フレアパンツ
- ショートパンツ
- チノパンツ
骨格ウェーブ
- フレアパンツ
- ショートパンツ
- バギーパンツ
骨格ナチュラル
- フレアパンツ
- チノパンツ
- ショートパンツ

ZOZOTOWNやInstagramのデータからは、骨格タイプを問わず「フレアパンツ」がアイテム別で高い人気を集めていることが明らかになりました。

調査結果のまとめと考察
事前の予測では、骨格ストレートにはテーパードパンツ、骨格ウェーブにはハイウエストストレートパンツ、骨格ナチュラルにはバギーパンツが似合うとされていました。しかし、今回の調査結果では、全ての骨格タイプでフレアパンツが1位という意外な結果となりました。

この結果から、2位・3位は骨格によって好みが分かれるものの、1位は骨格タイプに関わらずフレアパンツであったことが判明しました。これは、同じシルエットのパンツでも素材や着こなし方次第で、骨格タイプを問わず着こなせる可能性を示唆していると考えられます。
また、調査当時にフレアパンツが流行していた背景も踏まえると、トレンドが個人の骨格差以上に、購買行動へ強く影響した可能性も考えられます。フレアパンツは2025年の春夏コレクションでも主要ブランドが引き続き打ち出すなど、定番化しつつあるトレンドです。


株式会社ニューロープ 代表取締役の酒井聡氏からは、「一時の流行ではなくすっかり定着して商品の売上を左右していると思われる骨格診断。調査結果で分かったのは『トレンドの影響力の方が勝っている』という意外なものでした。思い込みや先入観を紐解いて事実に基づいて消費者ニーズと向き合えるのがデータの強みです。その大切さを浮き彫りにする、良いリサーチだと思います。」とのコメントが寄せられています。

『AIビジネス活用』カリキュラムとヴォートレイル ファッション アカデミーについて
ヴォートレイル ファッション アカデミーの「ブランドマネージメント学科」では、服飾系専門学校で唯一(※2026年4月1日時点の独自調べ)AIを使用してトレンド分析を行う先進的なカリキュラムを導入しています。このカリキュラムでは、アパレル企業から依頼を受けて、ECやブランディングの課題に対して分析と改善提案を行うグループワークも実施され、実践形式でスキルと経験値の向上を目指しています。
カリキュラム支援企業:株式会社ニューロープ
ファッションに特化したAI「#CBK scnnr(カブキスキャナー)」を開発し、画像認識技術を軸にEC上のパーソナライズ施策、スタイリング提案、トレンド分析、需要予測などの技術をブランド、リテール、メディア、商社等に提供するファッションテックスタートアップです。
ブランドマネージメント学科
ファッション業界で活躍するリーダー・起業家の育成を目的とした3年制のビジネス系学科です。2年次には「ショップ開発コース」と「プロデューサーコース」に分かれ、企画力・運営力・マーケティング力など、それぞれの専門性を高めます。また、米国FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)でのワークショップ型海外研修にも参加し、国際的な視点でのファッションビジネスを学べます。
4年制「ブランドプロデューサー学科」が誕生
2026年4月には、現・ブランドマネージメント学科の実践教育をさらに発展させた新学科「ブランドプロデューサー学科」が誕生しました。修業年限も3年から4年へ拡張され、在学中に自身のブランドを立ち上げ、事業戦略の策定からマーケティング、収益化まで、プロデューサーに必要な企画力・運営力を実践的に習得します。
卒業時には4年制大学卒業と同等の称号「高度専門士」が付与され、さらに大学併修制度を選択することで「学士」取得も可能です。
詳細を見る: https://voutrail.jp/course/brand.html

ヴォートレイル ファッション アカデミー
2026年4月に大阪文化服装学院より校名変更された、創立80周年を迎える西日本最大級のファッション専門学校です。クリエイションの力で社会に「喜び」「自信」「上昇気流」をもたらすことを理念に掲げ、国際社会で活躍できる人材の育成を推進しています。近年は海外ファッションスクールとの連携強化に加え、デジタル領域への投資を加速し、「国際感覚」と「デジタルスキル」を融合した創造力の養成に注力しています。
2025年に発表された、繊研新聞主催「第2回ファッションスクールアワード」では「大賞」を受賞し、全国No.1の評価を獲得。「アジアで比類なき成果をあげ、世界にその名を刻むファッションスクール」をビジョンに掲げ、国内外でその評価と存在感を拡張し続けています。


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