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夏に長袖、買う? 買わない? ヴォートレイル ファッション アカデミーとニューロープがデータ分析で検証

レポート概要

今回のデータ分析は、ブランドマネージメント学科2年生(現3年)の今藤迅氏、開發悠翔氏、北村かりん氏によって行われました。

シーズンオフ時の購買についての調査 夏に長袖カットソーを 買う?買わない? 大阪文化服装学院 ブランドマネージメント学科2年 今藤迅 開発悠翔 北村かりん

分析の背景・目的

店頭に並ぶことの少ないシーズンオフアイテムが、オンラインストアでどのくらいの購買数を持つのかに着目し、季節外でも長袖の需要があるかを確認することが目的とされました。シーズンオフでも長袖アイテムにどの程度需要があるかを把握することで、季節にとらわれない販売可能性を見出すことを目指しています。

分析の背景・目的

分析条件と仮説

分析対象は全年代の日本人男女で、長袖カットソーの購買率に焦点を当て、2025年7月1日から9月30日までの期間のデータが分析されました。使用ツールはファッションAI「#CBK scnnr」とBIツールで、データソースにはZOZOTOWNと楽天が活用されています。

分析条件

仮説は以下の2点でした。

  1. 2025年の夏は猛暑が続き、冷房の効いた室内で過ごす人が増えたため、軽量で着脱しやすい長袖カットソーの需要が高まり、シーズンオフ(7月1日~9月30日)の長袖アイテム購買総数に対して、長袖カットソーの購買率は50%以上である。
  2. 熱中症警戒アラートの発表件数が2024年に比べ20件程度増加していることから、2025年は室内で過ごす機会が増加し、長袖の購買数は2025年の方が多い。

仮説

データ分析結果

2024年シーズンオフの長袖アイテム購買数

2024年シーズンオフ(7月1日~9月30日)における長袖アイテム全体の購買数は50,940点でした。週間購買数を見ると、9月下旬に購買数が高い傾向が見られました。長袖カットソーの購買数は11,856点で、9月15日に購買数が多くなっています。

2024年 シーズンオフ時の長袖アイテムの購買数

2025年シーズンオフの長袖アイテム購買数

2025年シーズンオフ(7月1日~9月30日)における長袖アイテム全体の購買数は47,576点でした。8月24日から9月14日にかけて購買数が多い傾向が見られました。長袖カットソーの購買数は10,154点で、8月31日から9月14日にかけて購買数が急増しています。

2025年 シーズンオフ時の長袖アイテムの購買数

比較1:2025年シーズンオフ時の長袖カットソーの割合

2025年シーズンオフにおける長袖アイテムの購買数に対する長袖カットソーの割合は21%という結果でした。これは、仮説で立てられた50%を大きく下回る数値です。8月下旬から9月上旬にかけて購買数が高かったことが判明しています。

比較 1: 結果

比較2:2024年と2025年の購買数比較

2024年と2025年のシーズンオフにおける長袖アイテム全体の購買数を比較すると、2024年の50,940点に対し、2025年は47,576点と6.6%減少しました。また、長袖カットソーの購買数も、2024年の11,856点に対し、2025年は10,154点と14.4%減少しています。

比較 2: 結果

結論・考察

比較1の考察

仮説は間違っていたと結論付けられました。カットソーの割合は21%と仮説よりも低く、シャツ/ブラウスやジャケットの購買数が多かったため、冷房の効いたオフィスでの長袖需要が高かったと考えられます。8月下旬から9月上旬にかけて購買数が上昇した理由は、同時期に日本に到達した台風15号による激しい雨風が予想され、長袖アイテムの需要が増加したためだと推察されています。

比較2の考察

こちらも仮説は間違っていたと結論付けられました。長袖全体の購買数に加え、カットソーも2025年の数値は2024年に比べて低下していました。2024年の夏は記録的な猛暑となり、西日本と沖縄・奄美で過去最高の平均気温を記録するなど、非常に暑い日が続いたため、紫外線・日焼け対策や冷房対策のために長袖アイテムの購買数が多かったと考えられます。

結論/考察

まとめ

2025年夏(7~9月)の長袖需要を分析した結果、猛暑による冷房対策で「長袖カットソー購買率50%超」という仮説は誤りでした。実際は21%と低く、シャツ/ブラウスやジャケットの購買数が多く、冷房の効いたオフィスでの需要が考えられます。また、8月下旬から9月上旬の購買増は、台風15号接近によるアウター需要増が影響したと推察されます。

まとめ

指導教員からのコメント

指導教員からは、「温暖化の影響で夏は暑さを増し、冷房対策のための長袖が必要とされているのではないか?」という仮説は筋道が立っており、気候変動で商品構成に苦戦するアパレル業界にとって意義のあるテーマであったとのコメントがありました。また、「2025年は2024年より長袖カットソーのニーズが高まっているのではないか?」という仮説は立証されなかったものの、2024年、2025年ともにカットソー全体の20%程度が長袖だったという調査結果は十分示唆に富むものでした。「仮説を立てて、データで検証する」という手法は汎用性が高いため、今後の課題や社会人になってからの企画等にも役立ててほしいと述べられています。

指導教員からのコメント

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